お正月なので「おめでとう」と言うのが普通なのでしょうが、あまのじゃく的性格もあって、皆が皆、めでたいわけもなし、と考えてしまう。ともあれ、このコラムを読んでいただいている皆様、謹賀新年でございます。本年もよろしくお願いいたします。
昨年の元日のコラムでは創設80周年を迎える阪神への期待を語りました。結果は優勝はできませんでしたが、和田→金本の監督交代、さらには球団社長の交代まであり、話題には事欠かない1年になりました。
そして今年。独断でもっとも楽しみにしているのは阪神と広島の対決です。広島が力を付けた近年、両球団はすっかりライバルになっています。そこへきて金本監督の誕生。いよいよ、その特徴がハッキリしてきました。
阪神金本、そして就任2年目を迎える広島緒方の両監督は同学年です。カープ時代は前田智徳(現野球解説者)を含め、鉄壁の外野陣を誇った存在です。
この両者、横からみると不思議な関係といえます。まずハッキリ言っていわゆる「仲良し」ではありません。いっしょに出掛けるということもない。その歩みもまったく違います。
片方はFAで巨人から熱心に誘われたにもかかわらず、広島に残留。赤ヘルひと筋で選手、コーチ、監督と歩んできました。他方はFAで阪神に移籍し、広島のスターから球界の鉄人に成長。長い現役生活を終えた後は解説者として活動、このオフ、いきなり監督に就任しました。
仲良しではないと書きましたが仲が悪いわけではありません。その証拠にお互いの引退試合にはこっそり足を運んでいます。用事があるときはメールもするそう。なんというか、かつての「王・長嶋」、阪神でいえば「掛布・岡田」のようにお互いを意識する立ち位置といえば理解していただけるでしょうか。
このオフまで金本監督、あるいは解説者の金本氏とぼちぼち話す機会がありました。私が緒方監督と親交があるのを、金本監督は知っていることもあり、そのときに彼の口から出るのは「オガっちゃん、どうしとんの?」「うまいことやっとるんかの。難しそうやの」と言う話題ばかりでした。
緒方監督も同様で、日刊スポーツ広島担当の池本記者のインタビューにも何とも言えない照れを浮かべながら答えているのがこのサイトの中の記事でも読めます。
さて、14年の緒方、15年の金本と両監督の就任会見に出席しましたが、2人に共通していたのは「気」というワードでした。
歩みは違っても、ともに流れるのはズバリ「根性野球」です。それをどこまで現役選手に伝えられるか。そこが勝負になってくるかもしれません。
いまやセ・リーグを代表する人気球団となった阪神、広島。優勝争いを展開してくれれば本当に楽しいと思います。でも他のカードより、ドキドキして仕方がないかもしれませんが、やはり期待するのです。



