とらえ方はさまざまあると思うが独断と偏見(?)で言わせてもらって、これは「完敗」の1つの形ではないか。そんな気がする。雨天中止を挟んだ巨人戦は阪神の1点差負け。このカード勝ちなしの2連敗で今季初の連敗となった。
前日15日付の日刊スポーツに目を引く話が掲載されていた。14日は3-4で阪神が負けたが、甲子園でのTG戦は25年5月21日から9試合連続の1点差決着となった。その間の勝敗は阪神5勝、巨人4勝だ。
はたしてこの日も1点差決着となり、実に10試合連続の1点差決着となった。その間の勝敗も5勝5敗とまったくの互角に。まさに「伝統の一戦」と言えるかもしれない。
などと楽しめる部分もあるのだが試合的には厳しいというか、もったいない内容だった気はする。序盤、巨人ダルベック、阪神佐藤輝明と本塁打の打ち合いに。それでも結果的に締まった試合になったのは両軍、ブルペンがしっかりと機能したからだと思う。
阪神は2番手・湯浅京己から9回に投げたモレッタまで4投手が失点せずに踏ん張った。対して巨人も先発・田中将大の後を受けた救援陣が田中瑛斗、大勢、マルティネスと盤石のリレー。6回以降はどちらも0点の行進だった。
それだけにもったいなかったのは、やはり、先発ルーカスか。ここまで3試合に先発し、すべて初回に失点している。特にこの日は制球が定まらず1、2番に2四球の後、4番ダルベックに先制3ランを浴びた。
「1点差は監督の責任」。そう話したのは広島3連覇監督の緒方孝市(日刊スポーツ評論家)だ。自身、1年目の指揮を執った後に球団フロントからそう指摘され、3連覇の糧にしたことはいつも書く。阪神の1点差試合は今季5試合目。戦績は1勝4敗だ。
「気にせず、慣れていくことですね。4月ですから。どんな選手も簡単ではないと思いますので」。指揮官・藤川球児はルーカスについて、そう話した。日本野球に不慣れな面もあるということだろうし、結論を急ぐことはないという見立てだと思う。
焦る必要はないということかもしれないし、きっとそれはそれで正しいのだろう。それでも同じ状況が続くと微妙な雰囲気になるのも事実かもしれない。今週、流れていない勝利の「六甲おろし」。週末の中日3連戦で聞けるのを待つ。(敬称略)




