厳しい夏を戦う履正社(大阪)に、頼もしい右腕が現れた。エース竹田祐投手(3年)に代わってこの日登板したのは、2年生の位田(いんでん)遼介だ。低めに球を集め、4回まで1人の走者も許さなかった。5回1死二、三塁のピンチも、後続を連続空振り三振に打ち取った。「三振は狙わず、ストライク先行を意識しました」。6回で降板するまで10三振を奪い2安打無失点。8-0の2戦連続コールド勝ちを呼び込んだ。岡田龍生監督(56)も「思いのほか良かった」という好投。今春から数えて先発4戦目で結果を残した。
170センチ、71キロと小柄な体。中学1年の時に「履正社に行きたい」と当時の恩師に言ったが「今の力じゃ無理や」と一蹴された。そこで練習場の近くにあった全長4・8キロの平荘湖(兵庫・加古川市)を毎日1周。タイヤ引きを繰り返し、徹底的に体を作った。中学3年の春にはエースとして、ボーイズリーグ全国16強に導くまでに成長した。
夏の厳しさを知る指揮官は「1人じゃ絶対無理ですから。竹田が投げるまでにどれだけ出来るか」と期待する。野手陣についても「競争意識を持ってもらいたい。1年生にもチャンスはありますから」。戦いながら層を厚くして、大阪の頂点を目指す。【磯綾乃】

