第28回U18(18歳以下)ワールドカップ(9月1日開幕、カナダ)に出場する高校日本代表が今日25日、チーム初実戦となる練習試合に臨む。史上最多タイの高校通算107本塁打の早実・清宮幸太郎内野手(3年)は新記録をかけ、同62本塁打の履正社・安田尚憲内野手(3年)とともに、クリーンアップでの起用が確実。小枝守監督(66)は26日の練習から合流する広陵・中村奨成捕手(3年)を4番に置き、左の清宮、安田で挟む通算213本塁打のクリーンアップ構想を思い描いた。

 高校日本代表での初実戦に向け、清宮は状態を万全に仕上げた。千葉県内での合宿3日目。フリー打撃で放った打球は両翼100メートルの右翼席後方の防球ネットを越え、衝撃音とともに駐車場に駐車された車に直撃した。「大丈夫ですかね」と心配しながら、自身の状態には「順調に仕上がってます」と手応え。33スイングで4本の柵越えを放ち、3本を場外に運ぶ規格外の飛距離で度肝を抜いた。

 快音でアピールし、名将・小枝監督にクリーンアップ起用を決断させた。同監督は「清宮、安田が軸。そこから固めていく」と清宮を安田とともに軸に指名。「くっつけるか、空けるか。中に右が入れば、相手は嫌」と描いた。右の大砲なら、甲子園で新記録の6発を放った中村が筆頭。3人で通算213発の高校ジャパン史上、最強のクリーンアップが完成する。

 前日23日の練習後、清宮はホテルのテレビで甲子園の決勝戦を観戦した。「花咲徳栄は自分たち、(春の関東大会で)勝ったじゃないですか? うらやましい気持ちもあったんですけど、ちょっと自慢できるのかなって。ただの負け犬の遠ぼえですけど」と清宮節で笑わせた。「打ちますねぇ」と強力打線に目を丸くしながら、少しだけ負けず嫌いな一面ものぞかせた。

 合流を待ちわびる広陵・中村の活躍にも、刺激を受けた。数々の記録を打ち立てた大砲の打撃を「ミスショットがなく、どんな球でも甘いところに来たら、必ず打っている」と絶賛。最速150キロの花咲徳栄・清水から放った二塁打に「速い球を簡単にレフト線に打った。さすがだなと思った」と見とれた。

 今日25日の練習試合では、高校通算本塁打の新記録がかかる。清宮は「打てるに越したことはないですが、しっかりチームに貢献できるバッティングをしたいです」と話した。主将として、勝利に直結する一打を追い求める。【久保賢吾】