第90回記念選抜高校野球大会(甲子園)に6年ぶり3度目出場の花巻東(岩手)が30日、彦根東(滋賀)との3回戦(31日)に備え、兵庫県内で練習を行った。

 先発の可能性もある「新怪物候補」西舘勇陽(ゆうひ)投手(2年)はキャッチボールも行わず、ノースロー調整。「昨日、一昨日と投球練習をしたので、疲れをとるために。登板することになったら、低めに集めて打ち取っていけたらいい」と準備を整えた。すでに相手の試合映像もチェック済み。警戒選手を問われると、3番の朝日晴人内野手(3年)の名前を挙げた。「内でも外でも打てる良いバッターだと思う」。「ゆうひVS朝日」の対決にも注目だ。

 大谷翔平(エンゼルス)が花巻東高時代に背負った「17」を引き継いでいるが、大谷のメジャー初打席初安打には「大舞台の1発目で結果を出せるというのは、精神的にすごいと思う。先輩がかなり上の舞台で戦っているので、自分も『岩手から日本一』の目標を達成できるように、チームの総合力で戦っていきたい」と、偉大な先輩から刺激も受けた。