習志野(千葉)は東邦の先発・石川昂弥投手(3年)のコーナー突く巧みな投球と外野守備のポジショニングでわずか3安打。

走者を二塁に進めることができず。県勢初の選抜優勝は達成できなかった。

5回裏、足に打球を受けた先発の山内翔太投手(2年)に代わり、無死一塁から急きょ登板した飯塚脩人投手(3年)は、2死二塁から東邦・石川に右中間スタンドに2ランを被弾。思わずマウンドで苦笑いし「外のスライダーを逆方向に持っていかれた。今までで一番いいバッター。力不足です」と脱帽した。

ここまですべて、リリーフ登板。絶対的守護神としてチームを救ってきた。決勝では4回を投げ、2安打2失点。148キロと自己最速を更新したが「球速よりも制球力。今の力では抑えられない」。悔しさをにじませながら「大会を通じて周りを見られるようになったのが収穫。でも、夏までに走り込みで下半身をしっかり作り、完投できる投手を目指します」と誓った。

小林徹監督(56)は「個の力、組織力、完成度でかなうことがなく、なかなか攻め手がなかった。これから、対抗する手段を見つけたい」と夏を見据えた。