東邦(愛知)が習志野(千葉)に快勝し、平成の最初と最後のセンバツ制覇を果たした。エースで主砲の石川昂弥投手(3年)が2ラン2発、投げては3安打完封という史上初の快挙。東邦を単独トップのセンバツ5度目Vに導いた。

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東邦・石川が平成の最後に大正、昭和時代を通じてもない快挙を連発した。完封&2本塁打は、決勝に限らず春夏を通じて史上初めてだ。決勝で二塁を踏ませない投球は大会初。夏も98年ノーヒットノーランの松坂大輔(横浜=対京都成章)はやっておらず、39年嶋清一(海草中=対下関商)と61年尾崎行雄(浪商=対桐蔭)しか見られない。

97球で完封したが、決勝の完投97球以下は76年黒田真二(崇徳=対小山で93球)以来の少なさ。投打二刀流に加え主将も兼ねる。エースで主将の優勝は68年吉沢敏雄(大宮工)以来で、夏を含めても80年愛甲猛(横浜)以来。究極の独り舞台になった。【織田健途】