佐々木朗希打でも130m弾日米スカウト40人度肝

「令和の怪物」は打ってもすごい。大船渡(岩手)の最速163キロ右腕・佐々木朗希投手(3年)が20日、宮城・多賀城市で行われた仙台育英(宮城)との練習試合に「4番投手」で出場。投球では変化球中心で4回途中3安打5奪三振で最速150キロだったが、打撃でセンターのスコアボード直撃する130メートル超弾を放った。視察した日米20球団40人のスカウト陣の度肝を抜いた。

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佐々木は打でも怪物級だった。仙台育英の大栄陽斗(3年)は遊撃を守りながら、打球の勢いにあぜんとした。「ここのスコアボードに当てた選手を初めて見た。まるで次元が違います」。佐々木はその横を、笑顔で駆け抜けた。

1回1死一、二塁。外角速球に長いリーチを伸ばし、強いリストで返した。走者2人は低い弾道に判断を迷ったか、それとも見とれたか。ダイヤモンドを回る佐々木に追いつかれそうになる。高校通算9号。「打席の機会が少ないので、なかなか増えないんです」と苦笑していた本塁打は、衝撃の130メートル弾だった。163キロに加え「東北の雄」を固まらせる長打力に、投打二刀流の期待さえ膨らむ。

本業の投球では、出力を抑えた。3回2/3で3安打5三振4四球2失点で降板。この日の最速は約150キロだった。75球中50球が変化球で、封印していたカーブも17球投げた。ヤクルト斉藤スカウトは「頭のいい子なので(同じ岩手の強豪)盛岡大付や花巻東を想定して試しながら投げたのかな」とうなった。連戦や猛暑もある夏に向け、甲子園出場には省エネ投球も求められる。

学校の方針で、練習試合での取材対応はなかった。それでも東京のテレビ局も合わせ、50人近い報道陣、40人のスカウトが集まった。まだ4月。群を抜く佐々木のポテンシャルに、注目度はうなぎ上りとなりそうだ。【金子真仁】

<大船渡・佐々木朗希投手の投球内容>

◆1回 先頭からチェンジアップで空振り三振。ポテン安打を連続で許すも、遊ゴロ、空振り三振(スライダー)で無失点。

◆2回 変化球がやや乱れ、3連続四球(その間、重盗)。内野ゴロの間に1失点。盗塁阻止で2死も、二塁打で2点目を奪われる。直球で空振り三振。

◆3回 先頭を四球で出すも、三直で併殺。直球見逃し三振で3人で終了。

◆4回 二ゴロ、空振り三振(カーブ)で投手交代。

その他の写真

  • 仙台育英対大船渡 先発し力投する大船渡・佐々木(撮影・鈴木みどり)
  • 仙台育英対大船渡 大船渡・佐々木朗希を目当てに集まったスカウト(撮影・鈴木みどり)