全国高校野球選手権新潟大会の開会式は6日、ハードオフ新潟で開かれた。

参加77チーム(85校)が、前年優勝の中越を先頭に入場行進した。選手宣誓は新潟向陽の主将、大滝和真遊撃手(3年)が務めた。約2分間の宣誓を「新時代令和は、私たち高校球児がつくっていきます」で締めた。試合はあす8日に開幕。新潟向陽は新潟市鳥屋野野球場で新潟第一と対戦する。

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淡々とした口調を崩さずに、新潟向陽の大滝主将は約2分間の選手宣誓をやり通した。フレーズとフレーズの切れ目に約3秒間、沈黙する場面はあったが、何事もなかったように平静な表情を貫いた。胸に「新潟向陽」と記したユニホーム。背後で整列している同じユニホームのチームメートが、心強い存在だった。「後ろに仲間がいると思うと、堂々とできた」と言った。

選手宣誓は自分で希望した。6月22日の組み合わせ抽選会で、希望する主将が受け取る封筒の中で「確定」を引き当てた。「何かに挑戦したい」というのが理由で、昨年秋に主将に立候補したのも挑戦の思いから。チームメート、佐藤達夫監督(46)と相談しながら「感謝」「楽しむ」などのキーワードを決め、宣誓文に差し込んだ。「(主将として)どう指示を出せばいいのか分からないときに(チームメートが)支えてくれた」と「感謝」は大滝主将が仲間たちに伝えたい言葉だった。

「高校で、野球を楽しむことを学び、新しいことに挑戦することを学び、失敗経験を生かすことを学び、戦う以前に、日頃の生活の大切さを学びました」。宣誓文の中で、大滝主将のお気に入りのフレーズだ。高校最後の夏に新潟向陽の主将はまた、高校野球から何かを学ぶ。「試合後は良き勝者、良き敗者を目指します」。選手宣誓の中のワンフレーズだが、大滝主将は「勝っても負けても笑っていたい」と言った。1回戦の相手は新潟第一。もちろん、新潟向陽ナインは勝利の笑顔を目指す。【涌井幹雄】