その姿は、自信にあふれていた。習志野の飯塚脩人投手(3年)は、9回に4人目の投手としてマウンドに上がると、全球140キロ超えの真っすぐ勝負。

スピンの効いたボールで打者4人に対し19球を投げ1三振1四球無失点。2人目の打者への5球目の真っすぐは、センバツ決勝の東邦戦で記録した自己最速148キロを2キロ更新する150キロを記録した。

貫禄の投球だった。150キロ超えは、センバツ前に目標に掲げた数字。「自分の持ち味は、全力投球の真っすぐ。上はまだたくさんいる。負けたくない」と話していた。その目標を今夏、初マウンドでクリアした。試合後「150キロはうれしい。それよりもすべての球が140キロ越えをしていた方が手応えがあります」と力を込めた。「春以上の投球をする」と誓い、練習を積み迎えた夏。わずか1イニングでその成長を証明して、夏の頂点をしっかりと見据えた。