<高校野球兵庫大会:須磨翔風12-2東灘>◇20日◇4回戦◇ほっともっとフィールド神戸

須磨翔風のエース、北村聡汰投手(3年)の帽子のつばには3つの言葉が書いてある。親友で同じクラスの井上達樹外野手(3年)が書いた言葉だ。初戦(2回戦)で「All is well」、3回戦で「宿命」、20日に行われた4回戦の東灘戦で「執念」と記入された。1戦ずつ互いの帽子に好きな言葉を書き加えている。

東灘戦は6回6安打2失点。4イニングで走者を背負ったが、大量失点せず、チームを勝利に導いた。「今日は危ない場面はあったが『執念』で抑えることができた」と振り返った。

北村は井上の帽子に「信頼」、北村が好きなGReeeeNの曲から拝借した「道」、東灘戦では「気合」と書いた。井上はこの日3打数3安打。6回にはともに満塁の場面で打ち、北村は井上について「『気合』で打った」と語った。

この“儀式”には大きな意味がある。「1試合ずつ言葉を書いていって、7個そろったら甲子園!」。【南谷竜則】