プロ注目の左腕、前橋商・井上温大(はると)投手(3年)は打ってもすごかった。1点を追う8回2死一、三塁で逆転の右中間2点二塁打を放った。

高崎の好投手、北爪魁投手(3年)の136キロ直球をジャストミート。「ここを逃したらもうチャンスはないと思った。決めようと思っていた」と胸を張った。

15日の高崎商との2回戦で延長11回を投げ切ったこともあり、この日はベンチスタート。1点を追う5回に2番手でマウンドに上がった。丁寧な投球で5回を4安打無失点。最速は141キロで、4三振を奪った。「いい感じで力を抜いて投げられた。疲れは多少ありましたが、気持ちで投げました」と振り返った。

苦しみながらも3年連続で準々決勝に進出。住吉信篤監督(45)は「井上はすごい集中力。よく打ってくれた」とエースををたたえた。