北の大地から“なつぞら旋風”を起こす。昨年のNHK連続テレビ小説「なつぞら」のモデルとなった帯広農(北海道)が、21世紀枠でセンバツに初選出された。ヒロインを演じた広瀬すずにあやかり、キャッチコピーを「すず野球」と定め、聖地1勝を目指す。

  ◇   ◇   ◇

昨秋の公式戦27打数18安打19打点、打率6割6分7厘の高打率を誇る帯広農の得点源、水上流暢(はるのぶ)右翼手(2年)が、聖地での本塁打を目標に掲げた。昨年10月の自主研修で、京都などと合わせて甲子園を観光。「外から見てもすごい大きさを感じた。中からみたらどんな感じなのかとわくわくする。あそこで柵越えできるよう、より力強いスイングを身につけたい」と意気込んだ。

◆北海道の21世紀枠選出 13年遠軽以来、7年ぶり4校目。21世紀枠がスタートして2年目の02年、鵡川が初めて選ばれた。初戦で三木(兵庫)を下し2回戦に進出。12年には女満別、13年には遠軽と北見地区から2年連続で選出された。遠軽は、史上初の21世紀枠対決となった1回戦、いわき海星(福島)戦で勝利を挙げた。