夏の甲子園の中止を受け、磐城(福島)の岩間涼星主将(3年)が25日、同校で取材に応じた。

21世紀枠で46年ぶりの出場を決めていたセンバツに続き、甲子園の夢が絶たれた。「どこよりも強い気持ちで夏を目指してきたが、今度は挑戦権すらなくなってしまった。でもこれで終わってしまうか、力に変えるかは自分にかかってくる。自分はこの経験を糧にしたい」と気丈に話した。

代替大会については無観客も想定されるが「わがままかもしれませんが、保護者と学校関係者には見てもらいたい。支えてくれた方々に感謝を込めて戦いたい。そうすれば高校野球をやり切ったと思えるかと」と希望を口にした。

現在は分散登校中で、6月1日から全面再開し、部活動も同8日から可能となる予定。卒業後は大学でプレーを続けるつもりで、「この経験を未来の子どもたちに伝えて、次は指導者として甲子園に行きたい」と前を向いた。【野上伸悟】