甲陵の双子バッテリーの夏が終わった。2年連続秋4強入りの甲府工に0-10の5回コールドで初戦敗退した。

双子の兄、花輪孝哉投手(2年)は4回2/3を投げ、全113球、被安打9、四死球10と甲府工の強力打線に苦しんだ。試合後「ふがいない結果となってしまった。5回コールドだけは避けたかった。すごく悔しい」と声を震わせ涙を流した。

双子の弟、花輪智哉捕手(2年)は「自信を持ってリードできなかった。悔しい」と振り返った。双子バッテリーとしての初めての公式戦だった。満足のいく結果は残すことはできなかったが「この試合が終わった瞬間から次がもう始まっている。切り替えなければ」ともう前を向き始め、自身を奮い立たせていた。

野球部は3学年でわずか10人。3年生が引退したら、試合が行えないかもしれない。だからこそ、この一戦にかける思いは大きかった。