横手が1969年(昭44)以来、57年ぶり2度目の夏の甲子園出場を決めた。

就任5年目でつかんだ秋田の頂点に山信田善宣監督(49)は「まだ実感が沸きませんが、たくさんの思いを背負って、背中を押してもらって本当によかったなと思います」と感謝。野球指導歴20年以上の指揮官としても初の甲子園。グラウンドでナインらの胴上げに、宙を舞った。

序盤から試合を動かした。初回1死満塁、武田修治内野手(2年)の中犠飛で先制すると、2回に無死満塁から三浦悠聖外野手(2年)の2点適時打でリードを3点に広げた。5、6回にも2点ずつ加え突き放した。

投げては先発右腕の佐藤宙斗(ひろと)投手(3年)が9回117球4安打1失点、12奪三振で完投した。山信田監督は「選手たちが力を証明してくれて、本当に最高です」とたたえた。

横手は初戦で今春に続き金足農を破って勢いに乗り、秋田南、秋田修英、準決勝で横手城南、決勝で大曲工を破り波乱が続いた夏の秋田を制した。指揮官は「対戦した学校さんから育てていただいたと思っています」とナインの成長を感じ取った。

57年ぶりの聖地をつかんだが、あくまでも「甲子園にいくことが目標ではなく、勝つことが目標」。今チームで掲げたゴールに向け「限られた中でやるべき事をしっかりやって、レベルアップして初戦に臨みたいと思います」と前を見据えた。

◆横手 1898年(明31)に設立された県立校。生徒数624人。野球部創部は1902年(明S35)。甲子園出場は1969年(昭44)夏の1回。主な卒業生はアナウンサーの長岡杏子、竹林宏ら。学校所在地は秋田県横手市陸成字鶴谷地68。高橋透校長。

◆横手市 秋田県南東部の横手盆地に位置し、秋田市に次ぐ県内第2の都市。人口は約7万7000人。豊かな自然に囲まれた米どころの農業都市で知られ、毎年2月に開催される伝統的な「かまくら」や、ご当地グルメの「横手やきそば」が全国的に有名。横手市は2005年(平17)年に旧横手市と周辺の町村が合併して誕生した。

★伝統行事「かまくら」450年以上の歴史を持つ小正月の伝統行事で、水神様をまつる雪で作られた空間が幻想的。

★ご当地グルメ「横手やきそば」甘めのソースと目玉焼きが特徴の焼きそばで、B-1グランプリでも優勝経験がある。

★観光・文化スポット:日本初のマンガ原画専門美術館である「横手市増田まんが美術館」や、豪商の残した美しい「内蔵(うちぐら)」が立ち並ぶ増田の町並みがある。

★出身の著名人 俳優でタレントの壇蜜、俳優の斎藤璃佑、漫画家の矢口高雄、きくち正太、歌手のTHE SxPLAY(菅原紗由理)

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