花咲徳栄・岩井監督、甲子園は「選手を成長させる」

新型コロナウイルス感染拡大により中止された今春のセンバツに出場予定だった32校を招いて行われる甲子園高校野球交流試合が、10日に開幕(10~12日、15~17日の計6日間)する。初日に登場する花咲徳栄(埼玉)・岩井隆監督(50)は、特別な夏の特別な甲子園を前に、指導者としての強い決意を明かした。

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花咲徳栄の岩井監督は「甲子園には魔物がすんでいるというが、選手のアドレナリンが最大限に出て、選手を成長させてくれる場所」と言う。グラウンドに漂う、今まで選手たちが体験したことのないような究極の緊張感。その中で予想もしなかったような選手の活躍や、ビッグプレーを何度も目の当たりにしてきた。甲子園だからこそ得られるものをつかんでもらいたい-。その一心で指導に力を入れてきた。

幻のセンバツ開幕日だった3月19日、校内のグラウンドで模擬開会式を行った。センバツ用のユニホームに袖を通し、「パプリカ」を流して行進。その後レギュラーと控え部員による紅白戦も行った。「甲子園を教えたかった。経験することが節目。節目が多い人間は強くなれる」と理由を明かした。高校野球は、高校生を1人の大人へと成長させるためのもの。それを一段と伸ばす場所が甲子園と考えている。

それだけ聖地に懸ける思いは熱い。交流試合の実施が決まり、選手たちが1試合だけの舞台でどんな変化をするかを楽しみにする。「短い時間だが、チームのすべてを出し切る」。チームカラーの青色は完全燃焼した炎の色。それを体現すべく、全力で臨む。【湯本勝大】