三島南・伊藤「負けられない」62年ぶり準決へ気合

  • 打撃練習前に稲木監督(左端)の話を真剣に聞く三島南ナイン(2020年9月24日撮影)

第73回秋季東海地区高校野球県大会の準決勝が26日、静岡市・草薙球場で行われる。準々決勝で優勝候補の静岡高を破り、62年ぶりに4強入りした三島南(東部3位)は、主将の5番伊藤侍玄(じげん)外野手(2年)がチームを引っ張る。勝てば東海大会(来月24日開幕、三重県伊勢市、四日市市)出場が決まる常葉大菊川(西部5位)戦で、持ち味のパンチ力あふれる打撃を披露するつもりだ。

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三島南の伊藤は、金星を挙げた静高戦を振り返り「チーム全体の力で勝てて、この秋で最も良い試合になった」と胸を張った。地区大会では苦戦が続き「このままで大丈夫かと不安になった」。だが、チーム内で気の緩みがあったと認識し、各選手が個々の役割に集中するようになったことで、県大会の快進撃につながったと明かした。

地区大会は投手登録だったが、不調で登板は1試合のみ。自信のある打力と肩を生かすため、県大会前に外野へ転向した。しかし今大会は、対浜名の2回戦と静高戦で無安打。静高エース高須には3三振を奪われ「相手の速球に何もできなかった」と唇をかんだ。以来、プロ野球楽天・浅村栄斗内野手(29)を参考に打撃フォームを修正。速球への対応力を高めるため、スイングの始動を早めて復調。練習で今夏までのエース谷口蓮(3年)から長打を放ち「自分でも驚くくらい、感触が良かった」と手応えを口にした。

三島南は、稲木恵介監督(41)就任後の15年から、野球普及や地域貢献を目的に三島市内の保育園などを回り、交流会を行っている。活動は市民にも浸透し、「街中で自転車に乗っていたら、通りの人から『頑張ってね』と声をかけられました」と伊藤。62年ぶりの県4強で周囲の期待も高まる中、準決勝に向けて「負けられない。チャンスをもらっているので、クリーンアップの自覚を持って臨みたい」と闘志を燃やした。【河合萌彦】

◆伊藤侍玄(いとう・じげん)2003年(平15)12月6日、沼津市生まれ。静浦中(沼津)で野球を始め、3年時に主将。三島南高では今夏に初のベンチ入り、今秋からレギュラー。中学では生徒会長、高校では学級委員を務める。右投げ右打ち。168センチ、70キロ。血液型A。家族は両親と弟2人。