今夏の南北海道王者、札幌第一が稚内大谷を10-0の5回コールドで下し、16年以来4年ぶりの秋全道制覇へ好発進した。

1回1死満塁、5番川口友翠中堅手(2年)が左翼スタンドに、大会1号となる満塁弾をたたき込み、勝利を呼び込んだ。公式戦1号が決勝点となり「打った瞬間、いくなと思った。これまでの野球人生で1番の感触があった」と振り返った。

昨秋は控えの捕手としてベンチ入り。今夏から打撃に専念するため外野手転向も、元捕手の経験が生きた。「相手投手の変化球が入らなかったので、直球から来るかな」と配球を読み、初球の内角直球を迷わず振り抜いた。この1発が呼び水となり、チームとしても1番から8番まで先発8人で12安打を放ち10得点。菊池雄人監督(48)は「川口の1本で、みんなが乗った」と、勝因に挙げた。

新チームは、足達亮太外野手(2年)が全体の主将、前チームから主力だった川口がゲームキャプテンのダブル主将制でスタートした。川口は試合での盛り上げ役で、足達は練習メニューを考え、全員に指示を出す。三塁コーチャーとして尽力した足達は「川口がプレーで引っ張ってくれたのが大きい」と、初戦で3安打5打点の“相棒”に感謝した。

川口は「夏秋と連覇して来年に、いい流れをつなげようと誓い合っている」。甲子園に届かない特別な夏から“2季”連続の頂点に立ち、今度こそ聖地をたぐり寄せる。【永野高輔】