第93回選抜高校野球大会に出場した北海が25日、同校グラウンドで練習を再開した。センバツでは初戦で神戸国際大付(兵庫)にサヨナラ負け。プロ注目のエース左腕、木村大成(3年)は、4回まで無安打無失点投球も5回以降に11被安打。8三振を奪ったが、9回1/3で3失点に終わった。ペース配分と終盤でのスタミナ強化という聖地で学んだ糧を、夏に向けた課題に据え、さらなるレベルアップを図る。

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春の屈辱を夏に生かす。この日が今年初の北海グラウンド上での練習。木村はキャッチボールや筋力トレーニングなどで黙々と汗をかいた。痛恨の敗戦から6日。「甲子園では、あの雰囲気に舞い上がり、序盤にギアを上げすぎた。(昨年)秋のように落ち着いて入ることと、後半の体力を夏への課題にしたい」と前を向いた。

試合翌日、宿舎で自身の投球動画を見直すと、フォームが微妙におかしくなっていたことに気付いた。「肘から上がるはずのテークバックが手首から上がっていて、リリース時に100%の力を込めることができていなかった」。結果的に好投した序盤も、実は力んで、かなりのまれていた状態だったことが判明した。

失敗を糧に、夏こそ先輩たちの期待に応える。21日に寮へ戻ると、OBの巨人鍵谷からチーム宛に、計30キロのプロテインが届いていた。甲子園の初戦前には特製長袖Tシャツを贈られていたが、勝利を届けられなかった。「このプロテインで体を大きくして夏の甲子園で結果を出し、恩返しがしたい」と雪辱を誓った。

初戦を勝ち上がっていれば、この日が2回戦だった。昼食時に寮でテレビを見ると、神戸国際大付が仙台育英(宮城)に大差をつけられていた。結果は神戸国際大付が5-13で大敗。「自分たちの力不足がはっきりした。もっと全国を視野に入れてやっていかないと」。4月10日に今年初の道内での対外試合を予定。現実をしっかり受け入れ、より厳しく、自らを磨き上げていく。【永野高輔】