センバツ出場校の大垣日大(岐阜)が今年初の対外試合で意地のサヨナラ勝ちを収めた。春夏甲子園6度出場の岐阜第一と対戦。同点に追いつかれた直後の9回1死満塁。主力で代打の山田渓太外野手(1年)が中前に鮮やかな決勝タイムリーを放った。ダブルヘッダーの2試合目は9-2で完勝。投打ともに実力を発揮して、連勝発進した。

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百戦錬磨の阪口慶三監督(77)は「勝ったことは自信になる。勝ちながらチームを作っていく。落とすと消極的になる」とナインをたたえた。1試合目はエース左腕の先発五島幹士投手(2年)が1回に3連打されて2点を失うなど3回までに3点リードされた。だが、打線が3回に奮起。2死一、二塁で森下大地外野手(2年)が左中間に2点適時三塁打を放って逆転し、5点を奪った。4回に五島が2ランを被弾して同点に追いつかれたが、6回に伊藤成大内野手(2年)の中前適時打で再び勝ち越した。五島は7回5失点だった。

2試合目は投手陣の分厚さを見せつけた。昨秋1試合登板にとどまった左腕の三松将也投手(2年)が先発して6回無失点。「個人より、チームの勝利のためにやっている。(センバツに)選んでもらえて、ベストを尽くす。甲子園に向けて、まず1勝できるように」と気合を込めた。新たなリリーフ候補も出現。7回無死満塁で救援した右横手投げの川島功聖投手(1年)が三振と二塁併殺打でピンチ脱出。阪口監督を「今日の収穫は川島の投球」と言わしめた。昨季の公式戦登板がなかった「新顔」がきっちり役割を果たした。

1月28日のセンバツ出場校選考では昨秋、東海大会準優勝だった聖隷クリストファー(静岡)が選出されず、同4強の大垣日大が選考され、大きな波紋を呼んでいた。くしくも選考委員会で「投打に勝る」と評価された総合力の高さを見せつける2連勝だった。

センバツは第4日の21日に21世紀枠の只見(福島)と初戦に臨む。組み合わせ抽選会が行われた4日には、五島が「(チーム内で)『堂々と戦おう』という話をしています」と話していた。物議を醸し、賛否両論があるのは、新聞などで読んだという。昨年11月6日に東海大会準決勝で日大三島(静岡)に敗戦以来、4カ月ぶりの試合だ。阪口慶三監督(77)の甲子園通算40勝まであと2勝。本番に向けて状態を高めていく。