第94回選抜高校野球大会(甲子園)を辞退した京都国際の朴慶洙校長が17日、大会本部を通じて苦渋の決断にいたった経緯を説明するとともに、コメントを発表した。

【センバツ】開幕前日の衝撃…京都国際13人陽性で出場辞退、他3校6人陽性も個別感染判断で出場>>

「本校野球部は猛威をふるうコロナ感染症に対しても、できうる限りの感染予防対策を講じつつ、この日まで来ましたが、大会前PCR検査の結果、多くの陽性者が確認されることになりました。この結果を受けて、出場辞退を決めましたが、これまで一心に野球に打ち込んできた子供たちのことを思うと、下したくない決断ではありました」

京都国際は、新型コロナウイルス感染を判定する大会前のPCR検査で、13人の陽性が確認され、辞退を申し入れた。今秋ドラフト候補のエース左腕森下瑠大(りゅうだい)投手(3年)を擁し、今大会の有力校に挙げられていたが、無念の辞退となった。

朴校長は「今後はすみやかな子供たちの回復のための処置や、また辞退により肩を落とす子供たちの心のケアに努めていきたいと思っております。あたたかく見守ってくださることを、心からお願いしたいと思っております。楽しみにしてくださっている皆さまに、このようなお知らせをすることになったことにつきまして、おわびとお礼を申し上げたいと思います」とコメントした。