今夏8強の文星芸大付は「ライオン主義」をテーマに掲げ、91年以来のセンバツ出場を目指す。県大会初戦を5回コールド勝ちで突破。初回に同点の左前適時打を放った黒崎翔太捕手(2年)は「ライオンのように、常に全力で襲いかかることが出来ました」と力を込めた。

「ライオンはゾウを捕らえるときも、ウサギを捕らえるときも全力を尽くす」。同校の教育方針に掲げる「ライオン主義」が、今季の野球部のテーマだ。この日も初回に先制を許す展開だった。その裏に2死一、二塁から5番黒崎の適時打で同点に追い付くと、2回に打線が“全力”を出し、5安打で8得点。勝利をたぐり寄せた。

次戦は今夏準優勝の宇都宮南と戦う。二塁送球の最速タイムが1秒74という強肩の黒崎は「しっかり勝ちたい」と、攻守にわたって“ライオン”の姿勢を崩さないつもりだ。