センバツ出場の彦根総合が危なげなく初戦を制した。相手のミスにも乗じて9安打で10得点。5回コールド勝ちを収めた。

エース野下陽祐投手(3年)が4回無失点で復活をアピールした。常時130キロ台中盤の力強い直球と鋭く落ちるスライダーで翻弄(ほんろう)した。「今日は力まないことだけを考えました。少し抜けていたけど0点で抑えられてよかった。スタミナはまだまだですね」と納得はしていなかった。

春季大会はベンチから外れ、体力強化に専念。夏に向けて調子を上げていた6月中旬には、打撃練習で左手中指を負傷した。復帰後は7月の練習試合の2イニングだけ。投げ込みをこなし、急ごしらえで大会に入ったが、周囲の不安を吹き飛ばす好投だった。

5回は勝田新一朗投手(3年)が危なげなく抑えた。

北大津を率いて6度甲子園出場の宮崎裕也監督(61)は、彦根総合で4度目の夏を迎えた。「夏の1回戦と決勝の難しさは別もの。その意味では最高の入り方ができました。ノーエラーがよかったですね。このチームはまだまだ伸びしろがある。実戦は1000日の練習に勝る。大会の中で進化していかないと夏は勝ち抜けませんから」と、ベテラン監督らしく、先をにらんだ。