真夏のZOZOマリンスタジアムの熱気を初めて体感しました。これはすごいですね。自分は監督から退いているんですが、すっかりベンチで試合している気持ちになってました。
直感的に「ここで相手にあれだけの応援されたら、たまんないぞ」って思いました。専大松戸も幕張総合もいい応援をしています。歓声と応援がスタンドの中で反響して、経験がないとさぞ守備側はやりづらいだろうなと感じました。
幕張総合の守備で気になったのは1回裏、2点を先制され1死三塁の場面です。内野は中間守備かなと思えるポジションでした。私はもっと、前に出て来いと思って見てました。
2点を先制されて、それも好投手平野君が相手です。もう3点目は絶対にやらない。はっきりした姿勢を出してもいいと。こうして、スタンドから見ているからそう感じることです。実際に采配を取る監督からすれば、そこまで割り切れないのかもしれません。
私はこういう状況では「守りももっと挑戦的に」というスタンスを大切にしてきました。攻撃を積極的にというのは当然ですが、守りでも点差、イニングを考えた時、追加点は与えないという姿勢で相手に圧力をかける。それくらいの気迫でやっていました。
平野君も、早坂君もよく投げました。安打数も差はなく長打も1本ずつ。12奪三振の平野君はボールに力があり、腕の振りが良かったですね。早坂君は相手を警戒し過ぎて際どいところを攻め、それが四球になったという印象です。
専大松戸は三塁走者のリードが広く、4回1死二、三塁では三ゴロで三塁走者がスタート良く5点目を奪っています。
さらに2死一、三塁では、一塁走者がスタート、捕手が二塁に送球した瞬間に三塁走者がスタートを切り、6点目のホームを踏みました。リードの広さを含め、走塁の巧みさは、よく練習しているなと感じました。
こうした部分も含め、早坂君はより警戒して投げるしかなかったのだと思います。そうさせた専大松戸の総合力が光りました。
全国の高校生は甲子園を目指しますが、私ならば神宮球場での大一番が目の前の目標でした。千葉でも、こんな素晴らしいスタジアムで雌雄を決することができる。真夏のスタンドに座って、滴る汗をタオルで拭いながら、全身であびた千葉の熱さ、スタンドの臨場感でした。(日刊スポーツ評論家)

