今春のセンバツに出場した龍谷大平安が延長10回タイブレークの末、京都成章にサヨナラ勝ちし、4強に進んだ。

京都成章の左腕・田崎脩太投手(3年)の前に9回2死までノーヒットノーラン投球を許していた。この回は四球を選んだ先頭打者を犠打で進めた後、2死二塁から「いつもより集中した」と4番・山下慶士(けいと)外野手(3年)が内角直球を振り抜き、三遊間を破った。このチーム初安打に敵失が絡み、同点。「ノーノー」までアウト1つの崖っぷちから試合を振り出しに戻した。「みんなで甲子園に行きたい気持ちが強い。負けたら甲子園に行けないので」。山下は二塁ベース上で感極まった。

延長10回のタイブレークは無死一、二塁から始まり、代打の稲内熙哉(ひろや)外野手(3年)の送りバントが野選を誘って満塁となった。最後は5回の守備から出た松浦玄士(げんし)捕手(3年)の左前打でサヨナラ勝ちした。殊勲打の松浦は「去年の夏は、データとったりスタンドで応援していて、応援はベンチでもめっちゃ聞こえるんで。力になるなと。応援している人たちに感謝しています」と周囲への思いを口にした。

原田英彦監督(63)は同点打の山下について「やっぱり4番ですから。重圧かかるけど、その子に(4番を)与えてるんでやってくれな困るんですよ。責任感を持ってくれた」とたたえ、もう1人のヒーローにも言及。「松浦は自分でテンションを持って行ける笑顔のかわいい子なので、絶対打つと思いました」。指揮官の期待にナインが応え、春夏連続の甲子園出場へあと2勝に迫った。【中島麗】

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