長崎大会の決勝は、創成館がセンバツ出場組の海星を下し、5年ぶり3度目の甲子園出場を決めた。
背番号3を背負う創成館のエース永本翔規が去年の雪辱を果たし、チームを18年以来3度目の甲子園に導いた。
初回から2点の援護をもらったが、その裏にも得点圏に走者を背負うなどピンチ。何度も食らいつく海星打線を必死に振り切った。5回に1点を失ったものの、1死一、三塁を併殺打で切り抜け、8回も2死満塁を三振でしのいだ。
海星との決勝戦には並々ならぬ思いがあった。去年の大会でも決勝の相手は海星だった。準決勝でもリリーフ登板した永本は、決勝当日もマウンドに立つ予定だった。しかし、試合前の練習後、力が入らず監督から急きょ交代させられた。出場の機会を得られず2ー9で敗退。悔しい思いをした。
「次こそは自分で甲子園に連れていきたいって思った」。そのために1年をかけて体を作った。練習はもちろん、食事も増やしスタミナを付けた。「夜だけで練習後と、お風呂上がりと、寝る前の3回の食事をした。58キロだった体重が今は68キロになった」。今年は準決勝で144球投げた上での完投。疲れに合わせて投球内容も変え、去年から対応力も上げていた。「疲れで真っすぐが走らなかったので、変化球を中心にした。スライダーが打たれなかったし増やした」。9回2死二、三塁のピンチも、スライダーで三飛に打ち取った。
次はいよいよ甲子園。「小さいころからの夢の舞台。思い切って楽しんでいきたい」。強化したスタミナで粘り強く戦う。【土居恒久】
◆創成館 1962年(昭37)創立の私立校。生徒数は788人(女子343人)。野球部創部は62年。部員数は124人。甲子園出場は春が4度、夏は3度目。主な卒業生は野口恭佑(阪神)鬼頭えん(漫画家)ら。所在地は長崎県諫早市貝津町621。奥田修史校長。
◆Vへの足跡◆
2回戦5-0壱岐商
3回戦5-0島原
準々決勝1-0長崎北
準決勝3-1大崎
決勝3-2海星

