投手として西武やレッドソックスなどで活躍し、横浜高3年時に夏の甲子園決勝でノーヒットノーランを達成した松坂大輔氏(42)が、母校・横浜の神奈川大会決勝戦を観戦した。
松坂氏は試合について「自分のチーム(母校)が負けたのは残念ですけど、素晴らしい試合でした」と感想を口にした。横浜は2点リードの9回表1死一、二塁から逆転3ランを浴び、敗れた。その場面が最も印象に残ったとして「あの場面で杉山(遙希投手=3年)君は自信のある球を投げたと思うんですけど、慶応の渡辺(千之亮外野手=3年)君が反応でホームランを打ったように見えましたね。あそこで打てるというのはすごかったですね」と激闘を振り返った。母校の試合を「覚えていないくらい久しぶりに見た」というが、「良い試合を見せてくれてありがとう」と後輩たちに感謝の思いを口にした。
母校の選手たちにメッセージを求められると、三塁側ベンチ前で悔し涙を流す横浜ナインを数十秒見つめた後に、「今日の試合は横浜の選手にとっては苦い思い出になったかもしれない。でも、最後まで諦めずに戦ったことは、これからの人生に生きてくる。彼らの未来に期待しています」と一言一言をかみしめるように話した。松坂氏も高校2年夏(97年)にこの日と同じ横浜スタジアムで、準決勝の横浜商戦で自らのサヨナラ暴投で涙をのんだ。あと1歩のところで甲子園を逃した後輩たちの姿が、当時の自分の姿に重なったのかもしれない。【黒須亮】

