今春の県大会王者で第1シードの上田西は松商学園に勝利し、8年ぶり3度目の夏の甲子園出場を決めた。
同点で迎えた8回に試合が動いた。2番手の滝沢一樹投手(3年)の制球が乱れ2者連続四球で1死一、二塁。3番手として遊撃でスタメン出場していたプロ注目の横山聖哉内野手(3年)がマウンドに上がった。投球練習で球場に147キロが表示されると、どよめきが起こった。
だが、2安打を浴びて勝ち越しを許し、直後に死球と中前安打でさらに2失点。なおも2死一、二塁で後続に149キロの直球を投げ込んだが捕手の頭上をこえる暴投で走者を進めてしまう。ここでマウンドを降り、再び遊撃に戻った。
3点ビハインドの8回。2者連続安打と相手投手の暴投でチャンスをつくり、1死二、三塁。4番・小林遼太郎内野手(3年)が左越えの2点適時二塁打で1点差に。なおも1死二塁で片平結絆(ゆうな)内野手(3年)。「本当は真っすぐを狙っていたけど甘く来たので思い切って打っていった」とスライダーを捉え左越え本塁打。逆転に成功した。その後も2点を追加し、突き放した。最終回は1点差に迫られたが、4番手の服部朔矢投手(3年)が締めた。吉崎琢朗監督(40)は「選手たちは本当に思い切って練習通りにやってくれた」と熱戦をものにした選手をたたえた。
◆上田西 1960年(昭35)上田城南高校として創立された私立校。1987年(昭62)に現校名になった。生徒数は840人(うち女子364人)、野球部は60年に創部で部員数は84人。甲子園出場は春1度、夏は3度目。主な卒業生は阪神高寺望夢、元中日川井進ら。所在地は上田市下塩尻868。佐藤純也校長。

