今年のセンバツで初優勝した山梨学院(山梨1位)が昌平(埼玉2位)との延長11回タイブレークを2-1で制し、準々決勝に進出した。

背番号10の桜田隆誠投手(2年)が1人で11回を投げきった。高崎健康福祉大高崎(群馬1位)は広島スカウトを父に持つ高山裕次郎外野手(2年)が、攻守で活躍し鹿島学園(茨城2位)を7-5で下した。桐光学園(神奈川1位)と中央学院(千葉1位)も初戦を突破し、8強入りした。

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センバツV腕の系譜を継承するエース候補が誕生した。桜田は142球目、最後の打者を打ち取っても、表情は変わらなかった。1-0の初回、長打2本であっさり追いつかれたが、以降は2安打投球。タイブレーク後の2イニングも犠打で走者こそ進めたが、無安打で得点を許さなかった。2四球と制球もさえ、13三振を奪って11回を完投。「勝つなら接戦だと思っていた。打たせないように、気持ちで負けないように」と振り返った。

日本一のエースと同じ面影を持つ。今春のセンバツ優勝投手、林謙吾投手(3年)も昨秋の関東大会では背番号10で優勝に導き、日本一まで駆け上がった。甲子園でも無尽蔵のスタミナで、4完投を含むセンバツ史上最多の1大会6勝を挙げた。背番号10で今大会に臨む桜田は、林と同じく速球派ではなく、丁寧にコースを突くスタイル。「1人1人集中していた」とアウトを重ねた。

学んだことも実践した。林からは「縦を意識して投げないと横のブレが大きくなる」とアドバイスを受け、フォームを修正。この日の投球につなげた。吉田洸二監督(54)も「験を担いだわけではないんですけど、ちょっと林の性格に似ていて、なぜか10番をあげたくなる」と、前エースと同じ「匂い」を感じている。連覇への挑戦権を手にできるセンバツ当確まで、あと1勝。桜田は「自分も甲子園で投げたい」と目標に向けて、まずは関東連覇を足がかりにする。【星夏穂】