話題の低反発バットが「全国デビュー」した。

北海(北海道)はメンバー全員が、来春の公式戦から全面移行される新基準の低反発バットを使用した。

9回を終えて両軍スコアレス。北海は延長10回タイブレークで1点を先制したが、連続死球による押し出しだった。バットから生み出した得点ではなかった。その裏に逆転サヨナラ負けを喫した。

安打数は単打3本。30のアウトのうち、飛球は7。外野へのフライアウトは5。9回に4番の宮下温人外野手(2年)が放った中飛が推定で最も飛距離が出たが、外野の頭を越えた打球はなかった。

平川敦監督(52)は開口一番「難しいと思いますね」と苦笑いした。

「いい角度で上がっても失速する。まず低い打球を打たないと、と思っていた。今日はいい打球もありましたが(対応には)時間がかかりますね。振らないとダメなんだけど、振り回していたらヒットは出ない。芯に当たれば飛ぶので、その技術を磨かないといけない」と感想を語った。

これまでも練習試合や練習で低反発バットを用いてきた。北海道の冬は長く、来年3月のセンバツ前に実戦で試せる機会は限られる。不利とは分かっていたが、明治神宮大会での先行使用を決めた。

「室内でネットに向かって打っていると、いい打球と思っていても実際は失速している。自分で打球(の行方)を見させたかった。(作新学院)小川くんのようなレベルの高い投手の球を見て、経験しておかないと、どういう打撃をすべきかが分からないので」と意図を説明した。

同監督によるとバントでも当たりどころによっては全く転がらないため、練習が必要だという。また守備面でも、特に外野手が音を頼りにできない難しさがあるとした

対策について「大ざっぱにはできない」と大きな問題としてとらえていた。【柏原誠】