<高校野球福岡大会:西日本短大付7-3東海大福岡>◇20日◇準々決勝◇北九州市民
プロ注目の最速145キロ右腕の夏は、最後の打者で終わった。4点ビハインドの9回2死一塁で空振り三振。それでもネクストバッターズサークルでは笑顔も見せた。「下を向いても仕方がない。最後まで笑顔で頑張りたかった」と涙はなかった。そして「最後までやりきれた3年間でした。プロを目指してスタートしていきたい」と次なる目標を見据えた。
19日の準々決勝第1試合が雨天による約3時間の試合中断の末、継続試合となっていた。先発の佐藤は4回0/3を7安打2四球で6失点。崖っぷちに追い込まれて迎えた一戦で、意地は見せた。「初球の入りから配球を決めていて良かった」。1-6の5回無死、4番を相手にカウント1-1から再開してからは、封印していたカットボールなどを駆使して4回3安打1失点。直球は最速タイを記録した。
実は今春センバツ直前に右肩を痛め、その影響で春季九州大会では登板を回避していた。練習試合で投げることはあったが、夏はぶっつけ本番。5回戦でセンバツ以来の公式戦先発に臨み、この日は2戦連続の先発マウンドだった。春夏連続甲子園は絶たれたが「うまく緩急がつけられ、ベストピッチングだった」。ベストを尽くした充実感で晴れやかだった。【菊川光一】

