西短(にしたん)劇場で“ビッグボス級”に聖地を沸かす!? 第106回全国高校野球選手権大会(7日開幕、甲子園)の組み合わせ抽選会が4日、大阪市のフェスティバルホールで行われた。日本ハム新庄剛志監督(52)の母校、西日本短大付(福岡)は第3日第2試合に登場する。初戦はオリックス吉田輝星(23)の弟でエース大輝(2年)を擁する金足農(秋田)。打のチームが好投手を打ち崩し、目標の日本一へ弾みをつける。

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西日本短大付の高峰駿輝(としき)主将(3年)は大先輩の“スター来場”を熱望した。「新庄さんは学校の誇り、スーパースターなので。自分たちの試合をぜひ見に来てほしいです」。ナインは新庄監督が現地で観戦してくれることを夢見る。日本ハムの日程にもよるが、新庄監督も母校の観戦を希望。実現するためにも、チームが勝ち上がれば可能性も出てくる。

高峰主将は「来てくれるようにしっかり勝ちたい。目標はもちろん全国制覇」ときっぱり。大阪入り前に学校には新庄監督から松本剛、万波、清宮ら20本近くの木製バットも届いた。「新庄監督の母校で注目してもらえる。ありがたいです」。新庄パワーも胸に秘め、簡単に聖地を去るつもりはない。

初戦でまさかの好敵手を引き当てた。「名前は聞いているので。しっかり打ち勝っていきたい」。18年夏の甲子園準V校の金足農。相手のエースはオリックス吉田輝を兄に持つ大輝投手だ。注目右腕との顔合わせ。高校時代に新庄監督と同級生だった西村慎太郎監督(52)も大歓迎といった笑みを浮かべる。

「弟さんですよね。報道で出ていましたね。そんな素晴らしいチームと対戦できるのはワクワクしますよ。うちの打力がどこまで通用するのか楽しみです」

「打」に指揮官は手応えを示す。福岡大会決勝では福岡大大濠のプロ注目右腕、柴田獅子(れお、3年)を攻略。3回途中でノックアウトさせた。西村監督は「福岡でも素晴らしい投手と対戦してきたので。負けないように」。参加136校の激戦区を制した意地もある。みちのくの好投手に、ひるむはずもない。

現チームには新庄監督のようなタレントはいない。西村監督は「中学の時に有名じゃなかった選手たちばかり。チーム全員で戦っていきたい」と言う。チーム一丸の「西短劇場」で今夏の甲子園を沸かす。【佐藤究】