新潟明訓と中越が、ともに2年ぶりの決勝進出&北信越大会(10月12日開幕、石川)への切符を手にした。中越は1-1の6回無死二、三塁で代打の佐藤海来(かいら)内野手(2年)が勝ち越し打を放ち、北越に5-2で勝利した。

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中越の“勝負師”が、球場の空気を変えた。代打で出場の佐藤が意地の一打。勝ち越しの適時中前打に「お前で流れを変えろって言われて、変えられたのでよかった」と試合を決めた。打席に向かう前には、無死一塁から前打者の6番渡辺の犠打で走者が、タッチアウトかセーフかの判定抗議で少しの間中断。スタンドも両ベンチもざわつく難しい場面での起用になったが、「そっちのことは何も考えなかった」と打席だけに集中した。

新潟・吉田中では、秋春夏で県3冠を達成し、全国大会も経験した。本田仁哉監督(48)から「中学時代に勝ってる子なので、そういう場面では勝負勘がある」と期待を受ける中、「監督さんの信用に応えられたかは分からないけど、打ててよかった」と笑顔。謙虚な姿勢を貫く切り札が、2年ぶりの決勝に導いた。【大島享也】