聖地での悔しさをバネに4季連続王者を目指す。第78回秋季高校野球宮城大会(12日開幕)の組み合わせ抽選会が仙台市内で行われ、出場34校が一堂に会した。今夏Vで甲子園16強入りの仙台育英の初戦は14日、角田-仙台商の勝者に決まった。48大会ぶりに出場する加美農は12日に仙台二との初戦に挑み、全員野球ではい上がる。上位3校は東北大会(10月9日開幕、岩手)に出場する。

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48大会、50年ぶりの県大会出場を果たした加美農の内藤汎斗主将(1年)は「これからもっと歴史を作れるように、16人全員で全力でプレーしたいと思います」と力強く誓った。部員不足から連合チームでの公式戦出場も経験したが、20年からは再び単独チームで戦う。単独として16年ぶりの勝利を目指した今夏は、初戦で気仙沼にタイブレークの末に惜敗。「春もタイブレークでの敗戦を経験して、(勝つことの)難しさを学ぶことができました」と課題が見えた。

サインプレーやバント、接戦を制するための練習に注力してきた。現在も16人の部員を支えるため、引退した3年生らが練習のフォローをしてくれている。内藤主将は「50年間、部員が少ない状況でも辞めずにやってきてくれた先輩がいたから野球に取り組めているということを忘れずにやっていきたい」と、感謝の気持ち胸に県大会へ挑む。

○…東北学院榴ケ岡が歴史をつないでいく。昨秋は初の東北大会出場を果たし、今夏は33年ぶりの決勝進出。戸舘遼投手(2年)は「自分たちは力がない代なのですが、すごい先輩方になるためにはと考えてきました」と現在チームを構築中。佐々木大翼前主将(3年)からの「このチームの良さは勢いづいたら全員で乗っていけるところ」の言葉を胸に、2年連続での東北大会切符を目指す。

○…3年ぶりの秋季東北大会出場を狙う東北は、7年ぶりに復帰した我妻敏監督(43)の指揮の下、地区大会白星スタートを切った。松本叶大主将(2年)は「勝ちに貪欲になれました。勝ちに必要なことだけをやろう」と個人の課題は自主トレで補い、チームプレーの時間を増やし、学年関係なく意見のやりとりも活発になった。「日本一しか目指してないですが、一戦必勝で戦っていきたい」と力を込めた。