第108回全国高校野球埼玉大会の抽選会が17日、さいたま市内で行われた。私学強豪の春日部共栄は、11日に桶川と対戦。春3回戦敗退の悔しさを糧に、エース左腕の前田悠太投手(3年)を筆頭に勝負に向かう。7月8日に埼玉平成-飯能で開幕し、日程が順調に消化されれば、決勝は26日大宮公園野球場で行われる。
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Dシードの春日部共栄は順当に勝ち上がれば5回戦で春王者の浦和学院と対戦する。チームを引っ張る大塚友希主将(3年)は特別な思いを胸に最後の夏へ挑む。昨夏は14番でベンチ入りしたが、自身の失策が敗戦につながったという思いが今も残る。「自分がエラーをしてしまって、3年生の夏を終わらせてしまった。今年は誰よりも強い思いを持っている。どんな形でも恩返しや感謝を伝えたい」と力を込めた。
昨秋は2番・二塁手として出場。左肩脱臼の手術後には右肩も負傷し、春はプレーできなかった。それでも50メートル走6秒ジャストを誇るチーム最速の脚力は健在だ。憧れは広島の菊池涼介内野手(36)。「体が大きくなくても活躍できる。自分もそういう存在になりたい」と話す。
さらに野球だけではない。卒業後は大学進学ではなく消防士を志望している。「体力を生かせる仕事だと思う。中学生の頃から目指していた」。今秋の採用試験に向けた勉強も並行する中で、野球人生は残りわずかとなった。「植竹幸一監督は自分にとって恩師。優しいけど誰よりも熱い人。一緒に甲子園へ行きたい」。昨夏の悔しさを胸に刻み、多くの人への恩返しを誓う。【会田京叶】

