敗退チームのドラマにスポットを当てる「胸張ってイイじゃん」を随時掲載し球児たちの奮闘に迫ります。

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君津の縄野二翌(つばさ)外野手(3年)にとっては、あっという間に駆け抜けた10カ月だった。入学当初はサッカー部に所属していたが、途中退部。一緒に遊んでいた馬場智之(3年)外野手に「なにか(やることは)ないかな」と持ちかけると「野球部に来ればいい」と誘われ、2年生の10月に入部した。

「ちょっと軽いノリでした。甲子園を見ていたので、自分もテレビに映ったりもしたくて」と始めた野球に、すぐにとりこに。仲間とお互いの活躍を喜び合う瞬間が特に好きだった。ボールを投げる経験が少なく肩が弱かったことから、「(武器にするのは)バッティングでいこう」と帰宅後もバットを振り込んだ。

最初で最後の夏、初打席はテレビで見ていた強豪・専大松戸が相手。5回無死一塁で代打に送り出された。「吹奏楽部がいて感動しました」。球ははっきり見えていたが、結果は空振り三振。試合後は目を潤ませた。

それでも「必死にがんばってきた成果は出せました。野球は最高です。めっちゃ楽しいし幸せです」。遅くして出会った野球にまだまだ夢中だ。【服部航大】

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