カブスのジェーク・アリエッタ投手(31)が、29日のジャイアンツ-ナショナルズ戦で起きた乱闘について「素晴らしい」と称賛した。ESPN電子版が報じた。

 乱闘は8回裏のナショナルズの攻撃で起きた。ジャイアンツのハンター・ストリックランド投手(28)から、97・8マイル(約157キロ)直球を右臀部(でんぶ)付近にぶつけられたナショナルズのブライス・ハーパー外野手(24)が激高。マウンドに近づき、ヘルメットを投げ捨てると同投手に殴りかかった。

 ストリックランドも応戦し、止めに入った選手も含めて両軍入り乱れての乱闘となった。大リーグ機構はストリックランドに6試合、ハーパーには4試合の出場停止処分を科した。2人はすぐに異議申し立てを行った。

 ラジオ番組でこの乱闘について聞かれたアリエッタは「誰が良いとか悪いとかじゃなくて、素晴らしいと思った。時折、両チームが感情をむき出しにしてぶつかり合うのは、見ていて爽快だ」と持論を展開。

 さらに「ブライスもハンターも1発ずつ殴り合ったはず。もしだれか2人が戦いたがっていたら中央でやらせて、何発かパンチを出し合ったら止めに入ればいい。最悪なのは、ああいう場面になって両軍でうだうだ言い合うだけのやつだよ」と説明した。

 ジ軍のバスター・ポージー捕手(30)がすぐにハーパーを止めにいかず、投手を守らなかったとして一部で批判を浴びているが、アリエッタは「ああいう場面ではウチの捕手たちにも、オレがぶん殴るまで待っていてほしい。すぐに相手と引き離されるのは好きじゃないし、だれかと1対1で戦うのは好きだからね」と肯定的に受け止めていた。