ドジャース前田健太投手(30)がカブス戦に先発登板し、無失点、9奪三振の快投で今季5勝目(4敗)を挙げた。

 三振の山を築く好調時の投球が戻ってきた。4回に4番リゾを空振り三振に仕留めたのを皮切りに、2回はアウトすべてが空振り三振。7回はリゾを三ゴロに退けた後、5番バエス、この日2安打されていた6番シュワバーを2者連続空振り三振に仕留め「やった」とばかりにほえる場面もあった。

 前回登板の19日、敵地でのカブス戦では右股関節の張りによる故障者リスト(DL)から復帰2戦目ということもあり、患部をかばう癖が抜けきらず制球を乱してメジャー自己最多の5四球を記録。登板間にはフォームの修正に取り組んだことが結果につながった。前日はニューヨーク遠征から戻る際に悪天候のため、飛行機の中で3時間も離陸を待ち、ロサンゼルスの自宅に帰り着いたのは午前2時。寝不足と疲労が重なる悪条件だったが、それを乗り越え7回を3安打無失点、1四球9三振で、5月23日ロッキーズ戦以来4試合ぶりの白星だった。

 前田は「単純に投球フォームがずれてたというか、自分の感覚とずれていた部分があって、自分では直したつもりでも直ってなかったりとか、ハニー(ハニーカット投手コーチ)といろいろ修正点を話し合って、それがうまくいったのかなと思います」と振り返り「やっといいピッチングができたので、すっきりしましたね」と話した。