阪神は16日、13年WBCプエルトリコ代表のマリオ・サンティアゴ投手(30=元ドジャース3A)と球団事務所で契約を結んだ。1年契約で推定年俸12万5000ドル(1500万円)、背番号41。WBC準決勝の日本戦に先発して勝ち投手になり、侍ジャパンの3連覇を阻んだ男が、外国人枠4人が埋まるタテジマで「スーパーサブ」として牙を研ぐ。
侍ジャパンの憎っくき右腕が、虎で「未来の救世主」になる。元プエルトリコ代表のサンティアゴ。13年WBC準決勝で4回1/3を2安打0封し、日本の3連覇を阻んだ男だ。15日夜に来日し、年俸1500万円で契約。「ベリーハッピー」と大興奮の助っ人は、「あの試合は鮮明に覚えているよ」と語り出した。
サンティアゴ 投球の基本はハードシンカー。そのシンカーと同じ軌道から落ちるチェンジアップを効果的に使って抑えた。シンカーは89~94マイル出るよ。
日本を抑えた秘密兵器は最速150キロ、ハードシンカーと名付けたムービング球だ。速球が右打者方向に大きく曲がって詰まらせる。国内ではほとんど見ない球種に、同じ腕の振りからチェンジアップも投じる。この配球で日本戦は13アウト中8個が内野ゴロ。狙うはWBCの快投再現だ。
サンティアゴ 捕手のモリーナ(カージナルス)と積極的にゾーンを攻めた。早いテンポで打者に考えるスキを与えさせなかった。その攻めで勝てた試合はとても自信になっているよ。
超高速テンポで鳥谷、内川、阿部、中田、稲葉ら主力を翻弄(ほんろう)した。ここに「時計でいえば12時から6時に落ちる」120キロ台のカーブや「一応投げる」真っすぐでスパイスを利かせる。
サンティアゴ 肘の状態も良くて今は90~94マイル(144~150キロ)ぐらい。鍛えれば最速の96マイル(154キロ)も出せるはず。
日本戦の4回に阿部の投ゴロを無理な体勢で送球した際、右肘靱帯(じんたい)を断裂。13年4月に靱帯再建のトミー・ジョン手術を受け、昨年末に母国のウインターリーグで復帰した。2月のカリビアンシリーズにも参加し、キューバ戦ではDeNAグリエルらを抑えて5回0封した。
サンティアゴ 1軍でも2軍でも全力でチームに貢献する。日本でキャリアを終える覚悟で頑張ります。
現状4人の外国人枠はゴメス、マートン、メッセンジャー、呉昇桓で埋まる。1軍昇格は誰かの不調か故障に限られる。だが有事でこそ救世主となるべく、最強のスーパーサブが出番に備える。
◆マリオ・サンティアゴ 1984年12月16日、プエルトリコ出身。米バトンルージュ大から05年ドラフト16巡目でロイヤルズと契約。12年は韓国SKに在籍し、13年はドジャースとマイナー契約。14年は右肘手術の影響で所属チームなし。メジャー経験はなく、米国と韓国での通算は223試合、57勝61敗4セーブ、防御率3.76。188センチ、95キロ。右投げ右打ち。



