メッセ・キラーで開幕ダッシュだ。中日大島洋平外野手(29)が開幕戦(京セラドーム大阪)で対戦する阪神メッセンジャー打ちを宣言した。昨年は対戦打率4割6分7厘をマークした竜の切り込み隊長は、足を使った攻撃にも意欲を見せた。開幕からの3カードは昨年の上位3球団。開幕戦の第1打席でロケットスタートに結びつける。
開幕2日前。中日はナゴヤドームでの約3時間の全体練習を終えた大島は、まだ緊張の色を発することなく、少し笑みを浮かべてベンチに戻ってきた。
選手会長でチームリーダー。そればかりでない。今年に限っては開幕戦のキーマンだ。阪神の先発メッセンジャーとの昨季対戦は15打数7安打の打率4割6分7厘。通算成績でも好相性を誇るリードオフマンは静かな口調の中に自信をにじませた。
「開幕を任せられる、いい投手ですからね。球に力があり、チェンジアップも直球の軌道から落ちてくるのでやっかい。両コーナーの投げ分けもうまい」と持ち上げながらも「でも苦手ということはないです。今年は先攻だし、僕が1番初めに打席に立つ。何とか塁に出たいですね」。自分の役割を明確に定めた。プレーボール直後に、シーズンを占うかもしれない大きな1打席が訪れる。
機動力が谷繁中日の大きな武器。その中心が言うまでもなく1番大島と2番荒木のコンビだ。昨年28盗塁した大島だが、実は阪神戦では球団別最少の1盗塁しかできていない。
ただ、今年は違う。盗塁成功率アップを目指し、素早い帰塁の練習を繰り返してきた。一塁でのリード幅は大きく広がった。オープン戦では4盗塁と上々の成果を示した。「相手のスキを突いて先の塁を狙うようにする。走る気持ちを常に持っておく」と“足攻”によるメッセンジャーかく乱作戦もチラつかせた。
阪神戦の成績は昨季11勝12敗1分けと互角。ただ、開幕戦はやはり特別だ。初戦で弾みをつけ、開幕カードを勝ち越し、ナゴヤドームに戻って巨人、広島と続く連戦につなげたい。
チームは練習後、いよいよ決戦の地・大阪に移動した。左肘の手術明けで不安があった昨年の開幕時とは「全然違う」という大島。逆襲の2015年は背番号8のバットで勢いよく幕を開ける。【柏原誠】



