最高に格好良かった! ヤクルト山田哲人内野手(22)が、昨年7月2日以来の3番に座るや2本塁打6打点と大暴れした。1番に前日に走塁ミスした荒木を抜てきし、打順を組み替えた真中監督の采配がズバリ的中した。「下位が当たっていない。暫定だけど山田にチャンスが回って来ないのでね」と説明した狙い通りの働きだった。
5回は先頭荒木が中前打で出塁。川端の適時二塁打で同点とし、無死二塁で山田が左翼席へ勝ち越し1号2ラン。8回は1死一塁から荒木の左前打、川端の四球で迎えた満塁では、フェンスぎりぎりのビデオ判定ながらダメ押しグランドスラムを放った。
3番は歓迎だった。「好きなんです、単純に。中学、高校で多かったこともあるけどカッコいい」と話していた。1、2番打者の打席を見て相手投手の傾向を把握できるからだ。しかし2打席連続三振。持ち前の積極性がなかった。
それでもすぐ「らしさ」を取り戻すところが並ではない。1本目は2球目の見逃せばボールの高め直球。「強引だったけど、1打席目が追い込まれて見逃しだったので」と本来の思い切りの良さでジャストミート。2本目は初球の低め直球をたたいた。
まだ本調子ではない。昨オフにへんとう炎を手術した出遅れもあった。それでも打率は3割3分3厘。「まだまだですけど、これから上がっていけば」。昨年、日本人右打者最多安打を放ちブレークした若武者は、今年も怖い存在になりそうだ。【矢後洋一】



