中日和田一浩外野手(42)が雨を切り裂く凱旋(がいせん)猛打賞だ。前日11日ロッテ戦での通算2000安打達成の快挙から一夜明け。東北福祉大の4年間を過ごした仙台に帰ってきた。楽天戦に6番指名打者でスタメン出場すると、2回の第1打席に楽天辛島の9球目直球をジャストミート。いきなり右中間を破る二塁打をマークした。
「実感はそれほどないですね。今日も試合なので、日常とあまり変わらない」。試合前にはリラックスした表情で楽天松井稼らと談笑した。ただ、メモリアル打を放った前夜から祝福の電話は鳴りっぱなし。取材の対応に、あいさつと大忙しだ。この日の朝も東京から仙台への移動。予定していた大学時代の恩師・伊藤義博監督の墓参りを今日13日に延期した。
雨が強くなってもバットは湿らない。3回終了時には砂の入れ替えが行われるほどだったが、打席に立つ“名球会打者”は、表情をまったく変えない。4回の第2打席には外角チェンジアップをつかまえて二遊間を破ると、6回にも変化球をレフト前に運んだ。前夜にも3安打を放っている42歳が、2日連続の猛打賞だ。
試合後の和田の表情はさえない。2点を追う8回、2死二、三塁。一打同点の場面で空振り三振を喫した。「結局、一番大事なところで打てなかった。意味のあるところで打ちたかった」。勝利への執念は2000安打を通過しても衰えない。両リーグ1000安打まで、あと28本。すぐに到達しそうな勢いだ。【桝井聡】



