オリックスが虎狩りで生き返った。前日の16安打15得点に続き、先発野手全員の17安打10得点。相手のサヨナラ失策による幸運勝利で始まった関西ダービーで今季初の同一カード3連勝スイープだ。

 「オーナー、コメントせず。すみません」。観戦した宮内オーナーは満面の笑みで感想を我慢した。4月、5月に「ダメだダメだ」と怒っていた姿とはまるで別人。交流戦は4連勝フィニッシュで、福良淳一監督代行(54)体制になって6勝6敗の勝率5割と上昇気流だ。

 「ナイスゲーム。野手全員がいい仕事をしてくれた」と福良代行も喜びを隠さない。3回は小谷野、中島、T-岡田の中軸3連打で能見から1点を先制。さらに打撃を買い、プロ4年目で初めて先発外野で起用した縞田が2点目の犠飛を打ち上げた。代行12試合のスタメンが全部違うのが福良流。1度火が付けば、強力打線は一気に燃え盛る。

 5回は安達の2ランなどで5点。6回は伊藤の適時二塁打で2点。トドメは7回、4番中島の5号ソロで10点だ。同じく故障明けの3番小谷野も3戦連続マルチ安打の猛打賞。この2人の復活こそ好調打線の柱だ。

 この日はパ・リーグ全勝ながら、中島は言った。「上が勝ってようが負けてようがずっと勝っていく。そうすれば縮まってくる」。福良代行も再開リーグ戦に腕ぶした。「強いですからね、パ・リーグは。でもいい形で入っていける。上にいけるように頑張りますよ」。6月反攻。福良丸の乗員は誰も諦めていない。【松井清員】