ソフトバンクが、西武との壮絶な打ち合いを制した。計13安打で9得点。前夜は獅子の強打に逆転負けを喫したが、鷹打線の勢いも衰えなしだ。中心で暴れたのは松田宣浩内野手(32)。2回、本塁打争いでトップに1本差と迫る20号ソロ。7回には決勝左前適時打を放った。工藤ホークスがリーグ再開後、2カード連続勝ち越しの上々リ・スタートを飾った。
こんな時こそ、お祭り男の出番だった。前日24日は自慢のリリーフ陣が崩壊しての逆転負け。嫌な流れを断ち切ったのは、選手会長の松田だった。同点に追いつかれた直後の7回。1死一、二塁のチャンスで左前に落ちる勝ち越し適時打。チャンスでの勝負強さをこの日も見せつけた。
「とにかく後ろにつなごうという意識がヒットになった。みんなでとった勝利。いい打者が多いので、自分も置いてけぼりにならないように、という思いが結果につながっている」
第1打席から全開だった。2回に左中間に20号ソロ。3回にも犠飛で得点を重ねた。今季6度目の3打点。9回にも内野安打を放ち、2試合連続となる今季8度目の猛打賞だ。
これで本塁打は69試合を終えて20本。2年ぶりの20号到達で、シーズン換算41本ペース。ヤフオクドームでは14本中5本がホームランテラス弾で、本拠地改修の恩恵も受けているが、それを差し引いても自己最速のハイペース。本塁打争いも、21本の日本ハム中田、西武中村に1本差の3位。自身初の打撃タイトル獲得も決して夢ではない。
打点もチーム一番乗りで50打点に到達。こちらも自己最多となる13年の90打点を上回る、シーズン換算104打点ペースだ。
今季から、ボールの高さを見極め、高めを外野フライ、低めを内野ゴロにする練習を取り入れていることが好成績につながっている。「打つ球、打たない球の見極めができている」。進化を求める地道で貪欲な姿勢が、もう1つの松田の持ち味でもある。
工藤監督も「狙っているボールを1球でしとめる能力がチームの中でも高い。相手に熱く向かっていくし、ベンチでも声を出してチームを引っ張ってくれている。本当に熱男(アツオ)」。熱男がひっぱる鷹は、梅雨でも翼を休めることなく、連覇に向けてはばたき続ける。【福岡吉央】



