ワイルドな活躍だろぉ~。中日の3年目杉山翔大捕手(24)が攻守に大活躍で殊勲星に導いた。打っては、5回に決勝点となる先制の2ラン。1カ月ぶりの先発マスクでは、20歳若松を巧みにリードして9連敗を阻止する完封勝利を演出。谷繁兼任監督も「バッテリーに尽きる」と若きコンビを称賛した。

 竜のスギちゃんが大ハッスルだ。若松と同じ12年ドラフト組の杉山が均衡を破った。5回1死一塁。巨人田口の初球だ。高め外角の直球にすぐさま反応した。オレンジ色のバットを振り抜くと打球は左中間席に一直線で飛び込んだ。「前の打席でストレートで差し込まれたので、真っすぐ1本狙いで、思い切っていきました」。先制の2号2ランで若松をアシストした。

 “本職”でも落ち着き払っていた。「最初はまっすぐが浮いていたので変化球を多めにと思った」。序盤不安定だった若松に対し、変化球を多投させた。現状では谷繁兼任監督、桂に続く「第3捕手」の立場。7月1日DeNA戦(沖縄セルラー那覇)以来の先発マスクだったが「自分がかぶったらどうかとずっと考えながら見ていた」と、プラン通り若松をリードした。

 指揮官は「今日は若松と杉山に尽きる。しっかり準備していた」と褒めちぎった。出発前の宿舎で先発出場を告げられたという杉山は「勝つことしか頭になかった。流れが悪かったけど、なんとかここで止めたかった」と決死のリードを振り返った。24歳の意地が、23年ぶり9連敗の危機を救った。【桝井聡】