まさかまさかの2球逆転負けだ。1点リードの4回、ソフトバンク中田賢一(33)がソロ本塁打を2本浴びて逆転を許した。中島、ブランコと2者連続で初球を痛打され被弾。この2失点だけで8回完投しながら5敗目を喫した。2位日本ハムと8・5ゲーム差。優勝マジック28が今日にも一時消滅する危機!? となった。
137球の熱投で、たった2球の失投が白星を消した。中田はまるでエアポケットに入ったようだった。1点リードの4回。先頭のオリックス中島に対して、直球が高めに浮いた。センター右に同点アーチを許すと、続くブランコにも甘くなったスライダーをセンターバックスクリーン下に運ばれた。いずれも初球の痛恨被弾だ。「初球からボール球を投げて、カウントを悪くするのも…。ホームランの後はいつも切り替えているが、(ブランコに)抜けたスライダーが…」。右腕は今季5敗目を苦い表情で振り返った。
終わってみれば、8回2失点の完投負け。リリーフ陣に休養を与え、先発の役割は十分に果たした。しかし前夜から打線は下降気味。東明に対しては、この日で3敗目と相性は良くない。それだけに、2本の本塁打が悔やまれる。工藤公康監督(52)はブランコの1発を反省点に挙げた。「1本目はしょうがない。ただ初球を打たれているから、次はボールから入るなり、コースを狙うなり、しないと。2本目は避けられる。打線が点を取れない時は、踏ん張らないといけない」。
今日20日の結果次第では優勝へのマジックが消滅する。球宴明けの快進撃と比較すれば、チームはやや減速傾向だ。それでも8月は11勝5敗と大きく勝ち越している。首位独走の状況は変わらず、不安になる時期でもない。工藤監督がこだわるカード勝ち越しに向け、一戦必勝で臨むだけだ。【田口真一郎】
▼今日20日にソフトバンク●、日本ハム○でソフトバンクの優勝マジックが消滅する。日本ハムが残り試合に全勝すれば勝率6割8分3厘。ソフトバンクが日本ハム戦以外の試合に全勝した勝率6割7分9厘を上回ることになり、日本ハムの自力優勝が復活するため。



