ホットコーナーを巡るバトルが熱い。阪神新井良太内野手(32)が5戦ぶりに先発し、16試合ぶりの1発を放った。2回、1死から5番マートンのソロで先制した直後。内海の外角スライダーに両腕を伸ばし、バットをすくい上げて左翼席まで届かせた。

 「スライダーを狙っていたわけではない。体が反応した感じ。(マートンに続こうとか)そういうのはあまりなかった。力みなく自分のスイングをしようと集中していたかな」

 7月31日ヤクルト戦以来の3号ソロ。今季チーム4度目の2者連続弾を決め、一時は左翼席の虎党を歓喜の渦に巻き込んだ。前回の1発もマートンとの2者連続弾。「5番マートン、6番新井」の相性の良さをあらためて証明した形だ。

 相手先発が4戦連続右投手だったこともあり、4試合連続で三塁スタメンの座を今成に譲っていた。その間、4歳下の後輩は16打数6安打の打率3割7分5厘と好調をキープしていた。久々の先発で新井が結果を残せなければ、今成が三塁レギュラーに定着してもおかしくない状況だった。

 4回無死一塁からは右翼線にライナーを放ってマルチ安打。3回の守備では失策も記録したが、存在感を見せつけた。「また明日、試合がある。明日の試合を取るんだという強い気持ちを持って、やっていきたい」。大敗後、チームバスまで続く通路。厳しい表情に早くも気合がにじんだ。【佐井陽介】

 ▼阪神は2回、マートンと新井が2者連続本塁打。7月31日ヤクルト戦(甲子園)で、今回と同じくマートンと新井が続けて打って以来、今季チーム4度目。