ソフトバンクは高速でつながる-。電光石火の早業で西武を圧倒し、ついに貯金を40とした。初回に福田、明石の1、2番がともに初球をたたき無死一、三塁。2球でつくった最初のチャンスから一気に5点を奪った。初回バスターエンドランを決めた明石は4回に2号3ランで西武を突き放し、14安打10点大勝の演出をした。優勝へのマジックは2つ減って14になった。
工藤公康監督(52)が攻めの采配で初回に5点を奪い、あっという間に西武牧田を火だるまにした。プレーボール直後の初球を福田が中前安打。続く明石が初球をバスターエンドラン。外角高めをたたきつけ、左前へ。わずか2球で一、三塁。柳田が歩き無死満塁で4番内川が左前へ2点先制適時打を放った。李大浩も続き、相手失策も重なり開始20分で5得点した。
バスターエンドランのサインを出した工藤監督は「ストライクを取りに来るし、牧田君は回を追うごとによくなる。成功すれば走者が2人出る。相手からすれば、一気に5点とかなる。いい攻撃をしてくれた」と狙いを説明した。牧田に今季相性のいい福田、明石を1、2番に起用したことも的中した。
前日2日は初回に4点奪っても、8回に追いつかれ、延長12回5時間13分のロングゲームになった。だが、この日は4回に明石が4月29日日本ハム戦以来の2号3ラン。右中間最深部へ運び「感触は完璧だった。今日は同じ展開で追加点が取れたのでよかった」と振り返った。5回にも今宮、細川が連続適時打で10得点と手を緩めなかった。
これで今季牧田とは先発で6度対戦し0勝3敗と3つ目の黒星をプレゼントした。
9月最初の3連戦。初戦は大敗したが、最後は横綱相撲でカード勝ち越し。貯金も今季最多の40とした。前日2日、延長11回の細川が打席に入った時、右肩にはトンボが止まっていた。すでに5年連続で勝ち越しを決めている3位狙いの相手を強烈にたたきのめした。この日が西武プリンスドームでは今季最後。試合後は右翼席の鷹党の前で1列に並びあいさつした。圧倒的強さで独走するソフトバンクが、敵地所沢に、強烈な秋風を吹かせた。マジックは14。今日4日からは本拠地に戻り、連覇へさらに加速する。【石橋隆雄】



