日本ハムがショッキングな4連敗を喫した。西武23回戦で4時間54分の死闘の末、逆転サヨナラ負けした。延長11回に中田の中前適時打で勝ち越した、その裏。宮西が、中村に2ランを献上した。前カードのソフトバンク戦の3連戦3連敗からの負の連鎖を断ち切るため、大胆な入れ替え策を実施。今日13日オリックス戦(札幌ドーム)からレギュラー西川ら3人を2軍降格。岡と浅間らを招集する刺激策に打って出る。
マウンドで両腕を膝についた。延長11回1死一塁。宮西が沈んだ。中村との勝負。真ん中低めスライダーを拾われた。ライナーで左翼ポール際へ伸び、吸い込まれた。三塁塁審が腕を回すのを目視で確認すると、全身でうなだれた。自らの1死からの四球が契機になった悪夢。息を吹き返す起点の白星にするはずが、あと2死で消えた。栗山英樹監督(54)は「悔しいしかないよね」と重苦しく漏らした。
最高の展開を主砲が演出し続けたが、あと1歩だった。1点ビハインドの2回。自身の中前打を皮切りに8打数連続安打の猛攻。一挙6点で完全な勝ちパターンへ持ち込んだ。先発中村ら投手陣が乱調で一時最大5点リードを同点にされた。延長でも試合を決めたはずの1打が水の泡になった。中田は「(西武中村と)4番の差が出たんじゃないか。勝負強さでね」と、しんみり白旗を上げた。
残り17試合。主力が振るわずに停滞ムードが漂う中で、カンフル剤を打つ。独走の2位をキープも、栗山監督は大胆に動くことを決めた。試合後、すぐに球団に割り当てられている敵地の一室に待機。佐藤賢、石川慎、西川を呼び、2軍への降格を告げた。西川は昨季の盗塁王で、今季初めての再調整。開幕前には打順1番に期待していた逸材だが、走攻守に精彩を欠く姿に、苦渋の決断をした。
刺激策として昇格するのは2年目の岡とルーキー浅間、実績ある谷口をラストスパートの起爆剤に登用。今日のオリックス戦は左腕、新人の山崎福だけに岡と浅間は即、スタメンで抜てきされることが濃厚だ。栗山監督は「手を入れる。見ていれば分かる」と宣言した通り、敢行した。まずは布陣で、消沈しているチームを揺さぶった。立て直し、ラストスパートへと動いた。【高山通史】
▼日本ハムが最大5点差あったリードを守れずに敗れた。今季、5点以上の逆転負けは初めて。逆転負けは23試合あるが、1点差は13試合、2点差は8試合、3点差は1試合、4点差はなし。




